2021/05/05
コラム

エシカルインフルエンサーとのタイアップで売り上げ増加!革ブランド「JOGGO」のPR施策とは

エシカルインフルエンサーと呼ばれる、エシカル消費、サステナブルファッション等、社会に良い商品を紹介するインフルエンサーをご存知でしょうか?

SDGs、エシカル、サステナビリティ等、社会課題への関心が高まる中、それらを発信するインフルエンサーも少しずつ台頭しています。そんなエシカルインフルエンサーを起用したPR施策を実施し、売り上げが増加した、オーダーメイド専門の革ブランド「JOGGO」。このコラムではJOGGOがどのような施策を実施し、売り上げ増加を達成することができたのかを紹介いします。

私たち社会派インフルエンサーコミュニティ「RICE」では、エシカルインフルエンサーを始め、社会課題に発信するインフルエンサーを起用した、SDGs・ソーシャルグッドに特化したPR支援を取り扱っています。社会性のあるお取り組みであればご利用頂くことができますので、関心がある方は問い合わせフォームよりご相談ください。

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目次

  1. JOGGOとは
  2. エシカルインフルエンサーとのタイアップ企画
  3. 母の日に贈るエシカルギフト「革の花」
  4. 売り上げ増加に繋がった3つの要因
  5. まとめ

1.JOGGOとは

革製品をカスタムオーダーでき、ギフトとしても人気を集めるブランド「JOGGO」。14色の組み合わせを選択することができ、渡す相手にぴったりなオリジナリティの高いアイテムを作ることができます。

オーダーメイド専門革ブランド「JOGGO」

一見エシカルや社会課題との関連性が見えないブランドですが、実はバングラデシュの貧困問題を解決するために立ち上がったブランドでもあります。雇用が少ないバングラデシュでは、障がいを持つ等、働く上でのハンディキャップを持つ人たちに働き先がなく、貧困に陥ってしまうという社会問題があります。JOGGOでは、そういった仕事を得られない人々を自社工場で雇用を生みだすことで、問題の解決に取り組んでいます。

さらには使用している変わ素材は、バングラディシュの「イード」と言う祝祭で食用後に余った革のみを使用。貧困問題を解決するという事業背景から、商品づくりに至る過程まで含めて、まさにエシカルと呼べる革ブランドとなっています。

JOGGOの自社工場の様子

2.エシカルインフルエンサーとのタイアップ企画

事業背景を調べればエシカルなブランドだと気付くJOGGOですが、日本におけるエシカルマーケットは海外市場と比較をすると小さく、手に取ってもらえるターゲット層が狭まってしまうこともあり、「エシカル」という点を前面に押し出さずにブランドを展開してきました。

InstagramでJOGGOと検索をすると、カップルやライフスタイルを発信しているユーザーにギフトを中心に愛用されてきたことが分かります。

一方でJOGGOとして、社会的背景を伝え、事業の背景やビジョンに共感をするファンも広げていきたいという想いを持たれていました。「これまでは前面に押し出してこなかった社会的背景をメッセージとして打ち出し、共感をしてくれるユーザーと繋がりたい。」そんな課題を持たれた状態で、社会派インフルエンサーによるPR企画を手掛けるRICEに相談をいただきました。

社会派インフルエンサーによるPRを手掛ける「RICE」

3.母の日に贈るエシカルギフト「革の花」

エシカル消費者にJOGGOの社会的背景を伝え、新たなファンになってもらうために、日ごろからエシカルなライフスタイルを発信されている「エシカルインフルエンサー」とのタイアップ企画を実施しました。日ごろから社会的なテーマを発信するインフルエンサーを介することで、エシカルな取り組みに共感性を持つフォロワーに情報を効果的に届けることができます。

実際に実施をしたのが、母の日に合わせたキャンペーン企画です。JOGGOの新商品「革の花」を母の日に枯れない花の贈り物としてPRする企画を実施。採用したインフルエンサーの皆さんに事前に革の花をカスタマイズしてもらい、母の日に合わせてPR投稿を公開いただきました。

母の日に贈るギフトを紹介していただく投稿の中で、JOGGOが立ち上がった背景や解決しようとしている社会問題について、インフルエンサーの皆さんの言葉で紹介をしていただきました。本施策はKPIとして売り上げを設定し、PR投稿に記載したクーポンによって実際に売り上げにつながった数を測定しました。結果的に目標としていたKPIは達成し、目標値の3倍ほどの売り上げに繋がる形となりました。

4.売り上げ増加につながった3つの要因

今回のエシカルインフルエンサーとのタイアップ企画によって、JOGGOはエシカル消費者という新たな顧客ターゲットに認知を広げ、購入に繋げることに成功しました。今回の施策が成功した要因を幾つか考察していきます。

(1)採用するインフルエンサー

今回の企画には社会派インフルエンサーコミュニティ「RICE」に登録する社会派のインスタグラマーの皆さんに企画への参加を依頼させていただきました。インフルエンサーマーケティングでは成果を出すには、インフルエンサーの日頃の発信内容と、PR投稿の内容がマッチしている必要があります。日ごろと雰囲気が異なる投稿は「PRのための投稿」とフォロワーに認識され、効果が得られなくなってしまうためです。

JOGGOの「革の花」と相性が良く、かつ社会課題に対しての理解や共感性が高いインフルエンサーの皆さんにPR投稿を依頼することで、投稿に対してのエンゲージメントが高まったことが分析されます。

またRICEでは、PRを依頼する企業とインフルエンサーがつながる説明会「RICE MEET」という企画を経て、PR投稿に入るフローをとっています。企業側の想いやビジョンを正しく伝え、インフルエンサー自身も共感をすることで、熱量の高いPR投稿を実現することが可能です。

(2)ギフトに特化をしたPR

今回の取り組みはあえて「母の日」に合わせて実施しました。背景にあるのはエシカル消費者の特性です。「エシカル」という考えを大切にするインフルエンサーや消費者は、環境問題に対する考えから余計なモノを買わない、買ったモノは長く、大切に使うという考えがあります。そのため、すでに持っている財布やバッグ等を単純にPRしても、ブランド自体に関心を持つことは考えられますが、すぐに購入に至らないことが想定されました。

そのため母の日という贈り物を送るタイミングで、エシカルなギフトとしてJOGGOの商品を紹介することで、同タイミングでJOGGOを手に取ってもらう、ファンになってもらうことを目指しました。

(3)ウェブサイトに特設LPを用意

今回の施策に合わせ、JOGGOのウェブサイトに「母の日に贈る革の花」のLPをご準備いただきました。特に日頃社会性を前面に押し出していないブランドの場合は、認知を広げた後のアクションを考え、SNSやウェブサイトを設計することが重要です。

エシカルに関心が高い消費者がインフルエンサーの投稿によってブランドを認知したとしても、いざSNSや公式サイトに飛んでも、社会的なメッセージを知ることができるページが無ければ、興味を失ってしまいかねません。インフルエンサーの投稿だけに依存せず、その受け皿をSNS、公式サイトで作ることが効果を高めるためには非常に重要です。

母の日に革の花束を|JOGGO

5.まとめ

エシカルインフルエンサーとのタイアップ企画により、エシカル消費や社会課題に関心が高い消費者に効果的に認知を広げ、訴求することが実現できます。今回はポイントを絞って、施策が成功した要因を紹介いたしましたが、インフルエンサーを起用したPR企画を成功させるには、企画設計、PR戦略が必要不可欠です。

RICEではエシカルを始め、SDGsやサステナブル、社会課題等、社会性に特化したPR企画を専門に取り扱っています。これまでの経験を元に、PR企画のサポートをさせていただきますので、ご希望の方は下記よりお気軽にご相談ください。

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