2021/09/27
コラム

誰も取り残さない社会に求められる「シビックインフルエンサー」とは

「社会派インフルエンサーのコミュニティ」として、2021年4月にリリースされた「RICE PEOPLE」は、サービスの立て付けを8月から「シビックインフルエンサーのプラットフォーム」へと変更いたしました。

シビックインフルエンサーは、従来の「インフルエンサー」とは全く異なり、様々な社会課題が取り残される現代において、大きな役割を果たす、社会にとってとても大切な存在です。

本記事では改めて、RICE PEOPLEが考える「シビックインフルエンサーとは何か」を紹介させていただきます。お読みいただき、興味を持っていただけましたら是非RICE PEOPLEに参加いただけると幸いです。

気候危機、ジェンダーギャップなど、様々な社会課題への行動が求められる時代において、

より良い社会に向け、ソーシャルグッドな商品・サービス、ニュース、社会課題に関する情報をSNSで発信する市民、それが「シビックインフルエンサー」です。

日本では社会課題やニュースについてSNSで発信する人の割合が、国際的にみても少ない状況にあります。しかし社会について発信する人がいなくなれば、社会で起こっている重要な出来事や、社会を良くする取り組みに注目が集まらなくなってしまいます。

シビックインフルエンサーとは、いわば「社会にとって大切な情報」と「市民」を繋ぐ、橋渡しの役割を担う、重要な存在です。


出典:Reuters Institute Digital News Report 2014


また従来「インフルエンサー」は、SNS上でフォロワー数が多い人を中心に、企業からのPR依頼を受けることで、投稿に対する報酬を得ることが一般的でしたが、

シビックインフルエンサーはそもそもフォロワー数は関係がありません。またPRの依頼においても報酬の有無が前提条件ではなく、「社会を良くする取り組みであれば」企業・団体の活動を広げることに協力するという考えを持つ特徴もあります。

いわば社会課題の解決を後押しする、これからの時代に求められる新しいインフルエンサーの形です。


インターネットが普及してから、市民がアクセスできる情報量は一気に膨れ上がりました。

その結果インターネットでは、自分が興味がある情報しか見えなくなる「フィルターバブル」と呼ばれる構造を社会に生みだしています。

今やバズやエンタメといった興味をひく要素が少ない情報は広がりにくい構造が生まれ、接点がなくなることで、徐々に社会で起こっていることへの無関心が育まれてしまいます。

無関心が育まれやすい情報の構造に対抗できるのは、これまで情報を取得する側であった、一人ひとりの市民による情報発信です。​​​​​​​発信者の数が増えることこそが、社会的な情報との接点、そして関心を世の中に広げていきます。​​​​​​​

RICE PEOPLEはシビックインフルエンサーが、その発信力を社会のために活かせる舞台を作るために立ち上がったプラットフォームです。

登録するシビックインフルエンサーには、依頼があった企業・団体のソーシャルグッドな取り組みを配信。共感したものをSNSで発信し、社会に良い取り組みを広げることに貢献することができます。

さらにシビックインフルエンサーの発信フォロワー数×0.1円を、RICE PEOPLEが社会活動に寄付する「RICEファンド」という仕組みを運営しています。(寄付金は、発信フォロワー数に応じて依頼主の企業・団体へ請求する費用から捻出しています。)​​​​​​​

現在RICE PEOPLEには497名のシビックインフルエンサーが登録し、発信活動に取り組んでいます。

前の段落でも記載しましたが、RICE PEOPLEはフォロワー数に関わらず、どなたでも登録が可能なプラットフォームです。実際に登録後から発信を頑張りたいと、フォロワー0の状態から登録頂く方もいます。

ここからは日々発信活動に取り組まれているシビックインフルエンサーを3名紹介させていただきます。​​​​​​​

sayo miyamoto/ WOE 設立メンバー
Instagram

【コメント】RICE PEOPLEに参加し、社会的な活動を行っている仲間と出会えたことで「もっと自分の思いを全面に発信していいんだ!」と自信が持てるようになりました。自分の写真や投稿文がもしかしたら誰かの琴線に触れ、その後のポジティブな変化に繋がっていくかもしれないと信じて。これからも他のシビックインフルエンサーと力を合わせ発信し続けたいと思います。

じんぺーさん / Teacher Aid代表
Twitter

【コメント】これまで社会派の発信者はどこか孤独でした。大きなものに立ち向かっている分、無力感を感じることもありました。RICE PEOPLEができた今、発信者が集い、情報を共有し、高め合えることで「自分にできることがあるかも」と思えるようになりました。RICE PEOPLEの素敵な発信は人伝いにまだまだ広がり、1人では届けられなかった世界に届いていくと確信しています。

Aoi Nakafushikiさん
ハチドリファンコミュニティ コミュニティマネージャー
Twitter

【コメント】RICE PEOPLEに参加した理由は「微力でも無力じゃない」と背中を押してもらえる環境に身を置けること、発信するとRICE基金に寄付される仕組みが素直に「面白い」と感じたことからです。主に環境課題と働くことに興味がありますが、共感できるビジネスや団体の活動を発信でお手伝いできたら嬉しいです。

「RICE」の由来は「Redesign Civic Engagement」、すなわち「市民参加の形をリデザインしよう」という言葉の略称です。

シビックインフルエンサーの数が増えることで、社会課題への関心が広がり、社会に参加する市民も増やしていくことができると考えています。

RICE PEOPLEに登録頂いているみなさんも今回ご紹介した日本ではまだ少ない、シビックインフルエンサーの一人です。RICE PEOPLEに集う約500名の仲間と、一緒により良い社会を目指して発信に取り組んでいきませんか?

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