SDGsのPRに「エシカルインフルエンサー」の起用がおすすめな理由
目次
1.はじめに
昨今SDGs活動が日本社会でも広がりを見せ、企業の様々な社会課題解決の取り組みが広がっています。しかしながら、SDGs活動を実施している一方で、その情報を社会に発信できていない企業も少なくありません。
しかしながら「世界中の砂浜の砂粒の数」とも言われる情報が存在する中で、大半の消費者は各企業の取り組みに強い関心を持ち、積極的に情報取集をしてくれるわけではありません。「取り組むこと」と同じくらい「知ってもらうこと」は重要です。
今回のコラムでは、SDGsの取り組みを認知させる方法として、日本でも影響力の高まりを見せる「社会派インフルエンサー」や、PRの事例をご紹介いたします。
2.SDGsとは
SDGs(エスディージーズ)は、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月に国連で開かれたサミットによって策定されました。
「1.貧困をなくそう」「5.ジェンダー平等を実現しよう」「13.気候変動に具体的な対策を」などを含む全17の目標が定められており、2030年までの実現を目指して各国で様々な取り組みがされています。
SDGsに対する注目度は日本でも年々増加しています。Googleトレンドで「SDGs」のキーワードについて、過去5年間の検索動向を調べると、その注目度は急増していることが分かります。
「取り組み自体まだ不完全なものだから、発信するまでは考えられない」「社会貢献の活動にPR予算を割くことを考えていない」という企業は多く見受けられますが、SDGsに取り組む姿勢を発信することで、新たな顧客、人材との出会いに繋がり、結果的に企業の利益にも繋がると言えます。
3.注目すべき「エシカルインフルエンサー」
社会課題に対する関心が高まりを見せる中、社会課題に対して発信に取り組むインフルエンサー「エシカルインフルエンサー」がSNS上で台頭し始めました。これまで社会的な話題が避けられる傾向がある日本では、エシカルインフルエンサーの発信によって多くの人の考えや行動に影響を与えています。
今注目を集めるエシカルインフルエンサーの事例を紹介していきます。
■くわまんさん
「フリーハガー」のくわまんさん。肩書のまま、世界の様々な場所でフリーハグをする活動に取り組まれている動画クリエイターです。韓国にて反日デモの前でフリーハグをした動画『日本人が反日デモでフリーハグをしてみた。』はYouTube上で380万回再生を獲得。朝日新聞出版社発刊「AERA」が特集した「Z世代を動かすインフルエンサー27組」にも選ばれています。
くわまんさんは従来のフリーハグの活動に加え、SDGsを含むソーシャルグッドな取り組みを取材、紹介する動画も手掛けられています。
■Miyuさん
サステナブルクリエイター、ヴィーガンモデルとして活躍するMiyuさん。Instagramでは環境問題やヴィーガンについての考え、知識を発信。YouTubeでも精力的に活動をされています。
■つやまあけみさん
エシカルインテリアコーディネーターとして活動されるつやまあけみさん。Instagramでエシカルな暮らしのヒントや、環境に配慮したインテリア、エシカル収納などを紹介されています。
■RICE MEDIA
エシカルインフルエンサーマーケティングを追求した弊社が「こんなインフルエンサーさんがいたらいいのに」と思い、自社で立ち上げたショート動画メディアです。YouTube・Instagram・TikTok・Xにて展開し、総フォロワー50万人を達成。
社会によい取り組みであれば、幅広いジャンルでPRを承ります。
詳細はこちら:https://rice-media.net
4.エシカルインフルエンサーをPRに起用する
企業のSDGs活動を世の中に広げていくために、エシカルインフルエンサーを起用するPR施策は有効な施策といえます。特にZ世代と呼ばれる、10-20代のデジタルネイティブ世代に情報を届けたい場合、インフルエンサーの起用は非常に有効な打ち手と呼べるでしょう。
「Z世代白書2020」の「スマホ広告ネイティブ調査」によると、「SNS投稿のうち参考にしているものをすべて教えてください」という問いに対し、「企業のSNS」が25歳以上66.7%、Z世代28.9%、に対して、「インフルエンサーのSNS」が25歳以上33.9%、Z世代35.5%という結果が出ています。特にZ世代はインフルエンサーの投稿を参考にしていることがわかります。
上記のような背景も含め、SDGsを含む社会課題解決や社会貢献活動のPRと、エシカルインフルエンサーの相性が非常に良いと言えます。その理由は大きく分けて2つあります。
(1)第三者視点から、なぜ社会にとっていいのかを知ってもらうことができる
SDGsに関する情報を公式サイト、SNSからの発信で終える企業も少なくありません。一方で前述の通り、特にZ世代の消費者は企業からのメッセージよりも、インフルエンサー、つまり第三者からのメッセージを信頼するという分析がされています。
またインフルエンサーの中でも、ファッションやコスメを発信するインフルエンサーが企業のSDGsの取り組みを発信しても、フォロワーが求めている情報とのギャップが生まれてしまい、効果は高くありません。日ごろ社会課題と向き合うインフルエンサーから、「どのような点が社会に良いのか」「インフルエンサー自身はどう感じているのか」といった視点とともに紹介されることで、第三者視点から取り組みの社会性を消費者に認知させることができます。
(2)社会課題意識が高い消費者にターゲットを絞ってPRができる
日頃から社会課題やSDGsなど社会的なメッセージを発信しているインフルエンサーには、社会的な情報を受け取りたい、社会課題意識が高いSNSユーザーのフォロワーが多くついている特徴があります。企業のSDGs活動に、特に高い共感を示し、ファンとなるようなSNSユーザーに対して効果的に発信をすることができる特徴があります。
インフルエンサーマーケティングにおいては、インフルエンサー自信が発信をしている内容と、PR投稿の相関性が非常に重要とされています。日ごろファッションについて発信をし、支持を集めるインフルエンサーが、企業のSDGs活動についての紹介をしても、フォロワーからの良好な反応は得られないでしょう。企業のSDGs活動のテーマと、発信内容が一致するインフルエンサーをキャスティングすることで、エンゲージメント(フォロワーからの反応)が高いPR投稿を実現することが可能です。
5.PR施策を実施する方法
エシカルインフルエンサーのプラットフォームを運営する「RICE POEPLE」では、社会性に特化した取り組みのPR企画を承っています。
「エシカルインフルエンサー」といえども、発信している内容は「環境問題」「国際協力」「エシカル」「サステナブル」等様々です。前述のとおりインフルエンサーマーケティングで成果を出すには、キャスティングするインフルエンサーが非常に重要です。これまで様々なSDGs、社会課題をテーマにしたキャンペーンの企画を取り扱ってきた経験を元に、社会性のあるPR企画をサポートいたします。
エシカルインフルエンサーを起用したPR・マーケティング施策に関心がある企業・団体様からのご相談を受け付けていますので、ご希望の方は下記よりお問い合わせください。
まとめ
SDGs達成の目標年である2030年にかけて、SDGsへの注目はますます高まっていくことが予想されます。取り組みを実行して完結するのではなく、取り組みを「知ってもらう」ことにも注力することで、新規顧客や人材の獲得等様々な利益を得ることにも繋がります。企業のSDGs活動を社会に知ってもらうために、「エシカルインフルエンサー」を起用したPR施策を検討されてみてはいかがでしょうか?