2021/09/29

【事例付き】サステナブルやエシカルを発信する「社会派インフルエンサー」とは?

目次

  1. はじめに
  2. サステナブル/エシカルとは
  3. 台頭する社会派インフルエンサー
  4. 日本で活躍する社会派インフルエンサー
  5. 社会派インフルエンサーをPRに起用する
  6. PR施策を実施する方法
  7. まとめ

1.はじめに

昨今SDGs活動が日本社会でも広がりを見せ、様々な社会課題解決の取り組みが広がっています。その中でも持続可能な消費に配慮した「サステナブル消費」や「エシカル消費」は特に注目度も高く、活動を推進する企業が増加しています。

また消費者のサステナブル、エシカルに対する認知度や関心も年々増加傾向にあります。「世界中の砂浜の砂粒の数」とも言われる世の中に存在する情報数の中で、企業のサステナブルやエシカルな取り組みを、正しく消費者に認知をさせることができれば、企業にとっても、消費者にとっても、ひいては社会にとっても良い影響を与えることに繋がります。

今回のコラムでは、企業の取り組みを認知させる方法として、日本でも影響力の高まりを見せる「社会派インフルエンサー」や、PRの事例をご紹介いたします。

2.サステナブル/エシカルとは

■サステナブル

「サステナブル」と「エシカル」は近い領域にある言葉ですが、厳密には異なる定義を持っています。まず「サステナブル」とは直訳すると、「持続可能な」という意味。昨今注目度が高まる「SDGs」も、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、サステナブルの概念が取り入れられています。

これまでの社会は多くのものを作って、それを販売、消費することによって経済を回す「大量消費・大量生産」が中心とされてきました。そうした経済活動は社会を豊かにする一方で、地球温暖化や海洋のプラスチック汚染問題等、様々な社会問題を引き起こしています。

森林や海洋等、現在人類が消費している物を生み出すために必要な、生産性のある「土地」を、架空の面積に置き換えた「エコロジカル・フットプリント」によると、現在の世界の消費を合わせると、地球1.7個分の利用をしているとされています。近い未来地球の資源を使い切ってしまわないように、消費活動を持続可能なものへと変えようとする動きに注目が集まっているのです。

■エシカル

「エシカル」とは直訳すると「倫理的な」という意味になります。「エシカル」という言葉は形容詞ですので、「エシカル消費」や「エシカルファッション」「エシカルコスメ」など、エシカルの後に名詞を繋げて使用されています。定義や解釈も様々ですが、一般的には人権や地球環境等、社会に配慮をした消費、サービスのことを指すことが多いです。

エシカルが台頭には前述の「サステナブル」と近い背景があります。これまでの経済活動における自然環境の破壊や、商品の生産地である途上国で働く人々の人権を無視した経済活動が近年世界から問題視されるようになり、「エシカル」という概念が普及するようになりました。

2014年4月にバングラデシュで起こった「ラナ・プラザ崩壊事故」はエシカルの機運を高めた代表的な出来事として知られています。先進国で販売されるアパレルブランド生産を担っていた縫製工場が、耐震性を無視した違法な増築を繰り返し、崩落事故が発生。死者1,127人、負傷者は2,500人以上という悲惨な結末を迎えてしまいました。

https://www.wwdjapan.com/articles/951702


3.台頭する「社会派インフルエンサー」

「サステナブル」「エシカル」「SDGs」のような社会課題に対する関心が高まりを見せる中、世界では「zero-waste influencer」と呼ばれる、プラスチックフリーを推進するようなSNS上でのインフルエンサーが台頭し始めました。インスタグラムでは数十万〜100万人以上のフォロワーを持ち、多くの人々のライフスタイルに影響を与えています。

一方日本ではこれまで「サイレントマジョリティ」という言葉が象徴するように、社会的なニュースや情報を発信する人の割合が少ない状況にあり、SNS上で社会的な発信に取り組むインフルエンサーの存在はまだまだ盛り上がりを見せない状況にありました。しかし昨今の社会課題への関心の高まりに伴い、社会的な発信に取り組む「社会派インフルエンサー」が支持を集めるようになりつつあります。


4.日本で活躍する社会派インフルエンサー

■𝐏𝐑𝐈𝐍𝐂𝐄𝐒𝐒 𝐏𝐑𝐔𝐊𝐎さん

アパレルブランド「L tokyo」のブランドディレクターを務めるぷるこさん。オリジナルのハッシュタグ「#𝐩𝐫𝐮𝐤𝗼𝐬𝐮𝐬𝐭𝐚𝐢𝐧𝐚𝐛𝐥𝐞𝐥𝐢𝐟𝐞」ではご自身が選択されたサステナブルなファッションや日用品について紹介されています。

朝日新聞出版社が特集した「Z世代を動かすインフルエンサー27組」にも選ばれ、インタビュー取材が掲載されています。

■BeautyLifeDesigner-HALUさん

フリーランスでプラントベーススイーツのオーダーメイド販売を行うHALUさん。Instagramでは日々選択されているサステナブルプロダクトや食を発信。またYouTubeでもレシピやサスティナブルな地域や場所を巡るvlogを発信されています。

■つやまあけみさん

エシカルインテリアコーディネーターとして活動されるつやまあけみさん。Instagramでエシカルな暮らしのヒントや、環境に配慮したインテリア、エシカル収納などを紹介されています。

5.社会派インフルエンサーをPRに起用する

インフルエンサーを起用したPR、マーケティング手法は一般的ですが、サステナブルブランドやエシカル商品を世の中に広げていくために社会派インフルエンサーを起用する事例も少しずつ見受けられるようになりました。またサステナブルやエシカルを始めとする社会的な商品・サービスのPRと、社会派インフルエンサーの相性が非常に良いと言えます。その理由は大きく分けて2つあります。

(1)第三者視点から、なぜ社会にとっていいのかを知ってもらうことができる

世の中に発信される企業からのメッセージは基本的に商品やサービスがいかに良いのかを伝える言葉が並べられています。社会的に良いことでも、その活動をしている当人や企業からメッセージを発信されたとしても、消費者はその100%を受け取ってはくれません。日ごろ社会課題と向き合うインフルエンサーから、「どのような点が社会に良いのか」「インフルエンサー自身はどう感じているのか」といった視点とともに紹介されることで、第三者視点から取り組みの社会性を消費者に認知させることができます。

気をつけたい点としては「社会派インフルエンサー」は、あくまでも社会にとっていいものを紹介したいという考えがあるため、「SDGsウォッシュ」と称されるような見せかけの社会活動は直ぐに見抜かれ、PR依頼を受けてもらえないこともあります。一方で依頼を受けてもらうことができれば、高い信ぴょう性で取り組みを紹介してもらうことができるでしょう。

(2)社会課題意識が高い消費者にターゲットを絞ってPRができる

日頃からサステナブルやエシカルなど社会的なメッセージを発信しているインフルエンサーには、社会的な情報を受け取りたい、社会課題意識が高いSNSユーザーのフォロワーが多くついている特徴があります。サステナブルやエシカルな商品・サービスを展開している企業にとって、社会課題意識が高いSNSユーザーはコアなファンになってくれる可能性を秘めています。そういった社会課題への感度が高いSNSユーザーに絞った効果的な発信をすることが可能です。

また社会課題意識に対する関心が高い「Z世代」(10-20代のデジタルネイティブの世代)は、多くがInstagramやTwitter等のSNSを利用しており、社会派インフルエンサーもZ世代が多くの割合を占めています。社会課題に対して敏感なZ世代に対してメッセージを発信することにも有効な手段だといえるでしょう。

6.PR施策を実施する

ここまでサステナブルやエシカルとは何か?そしてその分野を牽引する「社会派インフルエンサー」について紹介をしてきました。最後に社会派インフルエンサーを起用したPR・マーケティング施策を実施する方法を紹介していきます。

(1)自社でインフルエンサーをリストアップし、PRの依頼をする

InstagramやTwitterでハッシュタグや、検索をすることで社会的な発信に取り組むインフルエンサーを探すことができます。PRしたい商品やサービスのテーマとあったインフルエンサーをリストアップし、直接PRの依頼をすることで社会派インフルエンサーを起用した施策を実施することができます。

なおインフルエンサーマーケティングの相場はフォロワー数×2.0~4.0円と言われています。自社で実施する場合は報酬の設定や、企画の進行方法等を準備した上でインフルエンサーへの声かけをしていきましょう。


(2)インフルエンサーマーケティング会社に依頼する

インフルエンサーマーケティングによる効果を出すには、インフルエンサーを採用するだけでなく、発信内容のディレクションや発信するタイミング、また発信する商品・サービスのクリエイティブ、キャンペーン等、様々な準備が必要になります。インフルエンサーマーケティングを専門で取り扱う会社もあるので、自社にノウハウや経験が無い場合は専門会社に依頼をすることが望ましいです。

社会派インフルエンサーのプラットフォームを運営する「RICE PEOPLE」では、社会性に特化した取り組みのPR企画を承っています。これまで様々なサステナブルやエシカルなアパレルブランド、社会課題をテーマにしたキャンペーンの企画を取り扱っています。社会派インフルエンサーを起用したPR・マーケティング施策に関心がある企業・団体様からのご相談を受け付けていますので、ご希望の方は下記よりお問い合わせください。

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まとめ

サステナブル、エシカルへの注目度が高まる中、社会的なテーマの発信に取り組む「社会派インフルエンサー」が少しずつ存在感を強めています。社会的な発信に取り組むインフルエンサーは、社会課題に対して考える、行動するキッカケを作る存在となり、世の中に与える影響は非常に大きいと言えます。これからの日本の「社会派インフルエンサー」の動向に注目です。

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